松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

補充1

uruknewsさんからの補充

※「2 イラクの情況はどうですか?」について

1) ダール・ジャマイルの中東速報2006年11月23日
医療システムが機能不全に
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2006_Dahr_Jamail_20061123.html
 バグダッド発、11月23日  占領から3年半がたって、イラクの医療システムは1990年第1次湾岸戦争後の経済制裁期間中に見られたよりも低い水準に落ち込んでしまった。 ・・・
 イラクの保健環境はアメリカが1990年に課した国連制裁が始まったときから絶えず低下しつづけた。イラクの医者たちは1980年代には中東で最高の評価を得ていたが、今では彼らは医薬品と医療機器、病院の維持資金にこと欠いている。
 バグダッドはサドル・シティーに住む教師アハメド・ザイダン(55歳)は、「私たちはイラクの貧相な医療状況についてサダム政府に腹を立てていたが、現在はそれを取り戻したいと思っている」とIPSに語った。「十分な医療は施されなかったが、人が暮らしていけるだけのものはあったし、民間部門の市場は安価だった。私たちは生活を改善するために政権交替(レジューム・チェンジ)を望んでいたが、その結果は実際に政府から医療サービスを受けられなくなった」。

2) ダール・ジャマイルの中東速報2006年11月18日
囚われた教育
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2006_Dahr_Jamail_20061118.html
 先月、イラクの教育省は350万人の学生のうち30%しか登校してないという統計を発表した。これは前年の半分以下の数字である。前年には、イギリスに本部を置く非政府組織セイブ・ザ・チルドレンによると、75%の出席率だった。
 9月20日に始まった新年度の出席率は、教育省によると最低を記録した。
 教育省によると、2003年3月の米軍侵攻以降では2006年が出席率最悪の年となった。2003年、戦争直前の時期の出席率はほぼ100%だった。

3) ある調査結果、生活の質ではバグダッドが世界最低に
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060417/1145278662
 生活の質という点で、最近のある調査ではバグダッドが世界最悪の都市にランク付けされたというのに、バグダッド住民はこの結果に驚かなかった。
 労働社会問題省の上級職員であるファディア・イブラヒームは、「バグダッドは生活の質に関しては日ごとに悪くなっていると認めざるをえない」と話した。「米軍がいるかぎり、バグダッドは悪くなるばかりだろう」と。
 ・・・
 「バグダッドがそれほど悪いというのは、住人が街に出かけることさえ怖がっている点だ」とファディアは言った。「宗派主義の暴力や貧困もあるが・・・これらは全部、政府が樹立されて国民のために仕事をしていると見なされるようになった時にしか変わらないだろう」。
 暴力と不安がはびこるなかでは、心理的にも痛めつけられ、特にレクレーションを楽しむゆとりさえ奪われてしまったと人々は訴える。
 「子どもの頃には通りに出てタコを揚げ、夜には家族が連れだって音楽の流れる素敵な場所にいってはダンスを踊っていた」−−バグダッドの住人であるワリード・オバイドは懐古した。「今日では、子どもたちが出かけるところといえば親類のところしかない。他の場所は危なすぎて出かけられない」。