松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

私たちが従うべき唯一のもの

 サルコジ大統領は、レジスタンスで銃殺された男の子の遺書(手紙)を全国の高校で朗読させる事を命令し、大きな反発を呼んでいるとのことだ。
日本との共通点と相異点を考えると興味深い。
レジスタンスで銃殺された男の子の遺書なのでそれ自体のベクトルは反ファシズムであり、米国・中国や左翼も異議を唱えないものであるという点が、日本との大きな相異点である。
安部首相の「美しい国」路線は、基本的に米国・中国などの理解を得られそうもないものであり、少数派の時代はともかくTOPにはリスクの多すぎるものだった。

 サルコジが訪問をあきらめたカルノ高校の例は、とても興味深い。ギイ・モケの母校の記念式典に大統領が来るという予定を聞いた高校生とOBたちは抗議デモを企画し、教師陣にあてて手紙を書いた。「……あなたがたの中には、国家の命令に従うのが公務員の義務だと思う人がいるかもしれません(そして、それがいちばん楽でしょう)が、私たちが従うべき唯一のものは、自分自身の良心です。あなたがた教師は、手本としてそれを私たちに示すべきです。時には、より高い理想のために命令に背くことが必要とされるのです」
http://www.labornetjp.org/news/2007/1193281264047staff01

 「私たちが従うべき唯一のものは、自分自身の良心です。」という思想は日本ではこのごろ流行らないようだ。しかし、東洋でもそれは朱子以来当たり前のことなのだ。*1明治の近代化を支えたエトスにも大きく関わっている。
 来年3月には、東京都が教師根津公子さんの首を切る可能性が高い。その時日本が「私たちが従うべき唯一のものは、自分自身の良心です。」という思想を公に否定した奴隷思想の天下になった日と記憶されることになる。

*1:例えば佐藤一斎

一人を以って国滅ぶ。

守屋さんのせいで、米国が主導するいわゆる「テロとの戦い」に協力できなくなり、そのせいで日本が滅ぶこと。
ついでに:

「守屋さんが宮崎さん同伴でGE責任者のスパークと会っていたという噂がありました。・・・
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50470745.html