松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『フェミニズムの政治学』を読む(3の1)

いよいよ今日!3月30日(土)18時から20時 講座 「個を育む、しくみ 男女平等・憲法・ 国家」 *講師:岡野八代さん(同志社大学教員) 西宮市男女共同参画センター411 阪急西宮北口駅南口から約100m。「プレラにしのみや」4階 ウェーブ 突然、岡野八代さ…

『フェミニズムの政治学』を読む(2)

さて「フェミニズムの政治学」の核心は、第2部「ケアの倫理の社会的可能性」である。この本はとてもきれいな構成をもっている。各部が3章からなり、最初に序論が、最後に小括があるという形を取る。 序論 なぜ、家族なのか 第1章 ケアの倫理からの出発 第…

岡野八代氏からの引用

岡野八代さんについては、私は過去ずいぶん引用〜論じたりしているのでした!!が、おおむね忘れていた(あらまあ)・・・ http://d.hatena.ne.jp/noharra/20101202#p1 バトラーと在日 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070519#p1 安全で無垢な<わたし> 『…

『フェミニズムの政治学』を読む(1)

429頁もある本だが、この本は私見では「資本制と家事労働」と並ぶ名著なので、簡単に紹介したい。*1 基本テーマは、公私二元論批判である。つまり「自律的主体に基ずく」社会理論(政治思想)の批判である。 「なぜ、多くを他者に依存しないと生きていけない…

脱北した理由

平壌を飛び出した宮廷詩人 張 真晟 (著), ユン ユンドウ (翻訳) 晩聲社 2012年 という本を今日図書館に返すので、簡単にメモ。 脱北した理由、その理由はいったい何なんだ? ・・理由?どんな理由を知りたいんですか?あの国で理由など必要ですか?理由があ…

『近代中国思想の生成』は読みにくい

中国のポストモダン系思想史家(?)汪暉(ワンフィ)の分厚い本『近代中国思想の生成』*1というのを図書館から借りた。一部だけ読んで諦めて返したが、せっかくなのでちょっとだけメモしておきます。 私が興味を引かれたのは次の文章。 天理と公理は、士大…