松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

神の国の兵士が戦車から出て

まず、食と衣を得ることに努めよ。 そうすれば、神の国はおのずから汝らに与えられるであろう。(ヘーゲル) *1 イスラエル軍の戦車が私の家の前に止まっていました。家から10メートルから20メートルほど離れたところでした。午後1時ごろでした。マイクで家…

「ヒロシマからのメッセージ」

「自分が生まれた土地で平和に暮したいと願っているあなたたちパレスチナ人たちは、なぜ抑圧されなければならないのでしょうか。 抑圧の苦しみを、その長い歴史のなかで知り尽くしているはずのユダヤ人たちが、なぜもう1つの民族パレスチナ人を抑圧できるの…

『沈黙を破る─元イスラエル軍将兵が語る“占領”─』

(2008年5月9日 岩波書店) 岩波書店には、読むべき本がいっぱいあるみたいですね。 参考 http://www.doi-toshikuni.net/j/doc/breaking_the_silence.html (2/28記)

金光翔さんに連帯するためには岩波書店の

本は、1冊を残して焼き捨てるべきではないのか!*1 野田正彰『戦争と罪責』、岩波書店、1998年 一冊というのはこの一冊ですね。なぜこの本を紹介するかというと、tmsigmundさんの下記の一節の背後には、日中戦争があると。戦争とか侵略とかいう言葉を使って…

誰も口にしない見えない壁

が北朝鮮と日本の間にはあるようです。 上の写真は、アジアプレスさん*1のもので、「トンバル(厚底靴)にハイソックス姿で」ちょっぴりおしゃれした北朝鮮の女子中学生。(2007年8月平壌市) 見えない壁は、平壌市の大なり小なり特権的な階層と、それ以外の…

「言説摩滅装置との戦い」は

2/23付けに記入しました。 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090223#p3

『鉄の壁の道義性』

「さまよえる人々に故郷をつくるために、広大な領土を持つ民族から一片の土地を徴用することは正義の行為であり、もし土地を持つ民族がそれを割譲することを望まないなら(そしてこれは全く自然なことだが)それは強制されねばならない。神聖な真実は、その…

目次:〈卵と壁〉を語ることの政治性 vs tmsigmund

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090222#p2

言説摩滅装置との戦い

巨大な言説摩滅装置 さて、すべての批判を(少なくとも政治的には無化する)巨大な言説摩滅装置としてイスラエル国家とそのシンパが存在する。それとまったく異質であるが、同じくらい強力で、巨大な言説摩滅装置が日本には存在するのではないか。隣人愛を先…

>tmsigmundさんへ (1)をもう一度読んでからRESしようとして遅れております。すみません。

高くて高い頑丈な壁(その2)

月だけが壁を越えゆく地にありて闇にも届けよ春の樹のこえ http://d.hatena.ne.jp/usaurara/20090220/1235141488 詩人の想像力においてここでは卵は月に(おなじ円形で白いものだから)姿を変える。鳥だけが越えられる、月だけが越えられるといった比喩は洋…

硬く高く正しい壁

Palestinian_man_returning_home.jpg

〈卵〉を自己満足的に消費することを許さない!

id:tmsigmundさんとは、出発点が反対というのはなく、微妙に近いながらも、どこかでまったくずれているために話がかみ合っていない。 ちょっとはっきりいうと、今回の村上のスピーチに賞賛を送るのは、もともとのヒューマニズムのそこの浅さが、露呈してしま…

村上春樹による〈卵と壁〉を語ることの政治性

tmsigmundさんとのやりとりが、少し長くなったので最初からリスト化してみます。 (1)村上春樹による政治的なスピーチと、湧き上がる非政治的な解釈 http://d.hatena.ne.jp/tmsigmund/20090220 (2)日本人=村上春樹ファンは、イスラエルに行き、卵を買って…

解釈遊びを始める馬鹿

ohnosakiko 精密で鋭い指摘/>パレスチナ人の立場に立って考えるべき人々が、ご都合主義の解釈で、村上の自己免罪のスタイルに感染したような口ぶりをしているのを見ると、何のためのヒューマニズムか、と 2009/02/21 http://b.hatena.ne.jp/ohnosakiko/200…

「牢獄から我々は脱出できない」は嘘

でその上で、次の問題がある。 ハルキのエルサレム賞演説は、それが優れたものであればあるほど、エルサレム賞の権威を高めてしまう。日本よりよほど高度な民主主義国家であるとと同時に、文学的文化的にも高度な国であるという事実をいやがおうでも見せつけ…

村上春樹の怨親平等思想

彼のスピーチの一部 He was praying for all the people who died, he said, both ally and enemy alike. に対し、ajitaさんはこう解説する。 父は、死者すべてを供養するのであって敵も味方も同じだと言いました。”というのは、端的に言えば、仏教の「怨親…

システムと卵について

村上春樹は優れた文学者であり、〈卵〉という優れた喩を提出した。*1 卵とは二重の消極性によって規定されたそうした存在である。 ひとつは壊れやすさ。偉大なる壁、わたしたちの生を守るために不可欠な壁というもの、にぶつかりあっけなくこわれてしまう。 …

日本人=村上春樹ファンは、イスラエルに行き、卵を買って壁にぶっつけよう!

村上は、スピーチで、パレスチナ人を積極的に支持表明しなかった一方、シオニスト中道から左派のメンタリティに親和的であることを、あらためて示した。 http://d.hatena.ne.jp/tmsigmund/20090220 そんなことは最初から分かっていたことでありいま批判する…

オスロ合意とは最初から「合意」という言葉を

提供するためだけのものだったのか? 2. 1993年労働党政権イツハク・ラビン首相のイスラエル政府と、パレスチナ解放機構PLOが相互承認したパレスチナの暫定自治を段階的に進め、将来的には独立し二国家方式によって最終解決を図る方向性の確認「オスロ合意」…

オバマはハマスを交渉主体として認めよ!

オスロ合意を破壊したのは誰なのか? 2006年のパレスチナ評議会選挙でハマスが勝利を納めたのち、イスラエルと米国はガザを外の世界から遮断することでハマスを孤立させようとした。その際に使われた言い訳は、ハマスは「イスラエルの破壊を目指す」テロ…

やっぱり日本は全体主義国家!

誓約書わたしは広教組組合員として第58次教育研究全国集会参加にあたり、次のことを誓約します。1、第58次教育研究全国集会参加にあたって、会場内外でビラ配布等は行いません。 2、全体会場、分科会場での不規則発言等を行いません。 3、第58次教…

聡明なるid:toledくんから評価をいただいた。

ほぼ満点。ただし、レヴィナスの出し方により、マイナス5,000点。読みもしないでそういう使い方すると、反ユダヤ主義だよ。人種差別。 2009/02/17 いや確かにわたしはレヴィナスの本をちゃんとは読んでない。内田くんに対抗する意味で好感を持っている合田正…

ユダヤ人には国家は必要ありません。

ユダヤ人は歴史に対して疎遠であり、歴史がユダヤ人を支配することはありません。彼らはまた歴史に対して無関心でもあります。ユダヤ的共同体は、つねにすでに〈永遠〉を有しています。ユダヤ人には国家は必要ありません。存在内での永続性を保証するために…

正確に語らなければいけない

一、さらに深い意味がある。わたしたち一人一人は卵であり、壊れやすい殻に入った独自の精神を持ち、壁に直面している。壁の名前は、制度である。制度はわたしたちを守るはずのものだが、時に自己増殖してわたしたちを殺し、わたしたちに他者を冷酷かつ効果…

イスラエルという牢獄から我々は脱出できない

ーー ハルキのエルサレム賞演説は、それが優れたものであればあるほど、エルサレム賞の権威を高めてしまう。日本よりよほど高度な民主主義国家であるとと同時に、文学的文化的にも高度な国であるという事実をいやがおうでも見せつける結果になる。*1 イスラ…

確かに

じゃあ聞くが、エルサレム賞の何がどう悪いのだ?それが説明できるか?できるんなだな。よし! http://72.14.235.132/search?q=cache:U4Vh6XXh4d4J:d.hatena.ne.jp/toled/20090205/p1%20%E5%BE%8C%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%A7%E6%82%AA%E3%81%84%E3%82%93%E3…

イスラエルにはガザの海を閉ざす権利はない

Israel shrinks Gaza fishing limit to three miles, down from six - パレスチナのマアン通信社によれば、イスラエルはガザ沖の漁船の操業区域をさらに制限し始めた。2006年10月以降、イスラエルは6海里(約11キロ)をパレスチナ側の立ち入り区域としてきた…

対話の哲学

まあわたしのブログは、チラシの裏(=モノローグ)に最も近いブログと呼ばれたりするわけですが。それでも読んでくださるかたはいるわけで「対話」として側面も存在します。つまり「対話」というのはふつう常に、当為として価値として語られる。それでつい…