松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小骨派ブログ宣言

学ぶとは、例えて言うならば「小骨がのどに刺さった」状態が続くことです。わからない、だから、わかりたい。この思いがどこかにひっかかっていると、人間は無意識のうちに「わかる」ために役立ちそうな情報に反応し、集めるようになります。ちょうど、小骨…

宣長篤胤の三つのスキャンダル

宣長の最初のスキャンダルとは、その余りにも排外主義的な皇国主義イデオロギーにあります。これについては、http://d.hatena.ne.jp/noharra/20050326#p2 にも少し書きました。 二つ目のスキャンダルとは、篤胤における神、あるいは救済の問題です。 篤胤は…

父母の交合の時に、滴る物は、微なれども

二柱の神の、此の大八洲国を産み給えること、世の人、漢意を以て見る故、に、これを信じずして、種々なまさかしき説あれども、そはみな私ごとなれば、取るにたらず、ただ古えの伝えの随(まま)に心得べし。ただ人の児を産むが如く、御腹より産み賜えるもの…

三大考とは

(ロートレアモン風に言えば) “まぐわい”の上での太極図と創世記の突然の出会い のようなものか。

萌え上がる物

次國椎如浮脂而。久羅下那洲多陀用幣琉之時【琉字以上十字以音】如葦牙因萌騰之物而。成神名。宇摩志阿斯訶備比古遲神【此神名以音】 次天之常立神【訓常云登許訓立云多知】此二柱神亦獨神成坐而。隱身也。 http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/kojiki1.t…

天も地もあることなく、ただ虚空(おほそら)なり

大きな紙を用意する。その紙いっぱいに大きな円を書く。円の内側には何もない。その外側に、次のように書いてある。「此の輪の内は大虚空(おほそら)なり。」さらに小さな字で註釈「輪は仮に図(か)けるのみぞ。実に此の物ありとにはあらず、次なるも皆然…

根津公子さん停職1ヶ月

(朝日新聞 2,005年5月28日朝刊 武蔵野版) 「君が代」不起立、初の停職 都教委 都教育委員会は27曰、今春の入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかったなどとされた公立学校教職員十人の懲戒処分を発令した。直前の卒業式の「不起立」で減給十分の1(6カ月…

宇宙論とは何か

# amgun 『noharraさん。そうですね。『三大考』は、『古事記伝』で宣長自身が「これは私が言いたかったことそのものだ」的な絶賛をしているので、『古事記伝』がどのような宇宙論を含意したものだったのかを考えるには、避けて通れないテクストなので、読む…

地は円(まろ)にして、虚空(そら)に浮べる

国学の勉強しているとか言いながら、「三大考」も知らなかったという大馬鹿もののわたしですが、これは著者は服部中庸ですが宣長の『古事記伝』の付録であり、表紙だけつるつるにして再版されている岩波文庫全四巻の最後にもちゃんと付いていることを今発見…

靖国参拝はヒトラーの墓参だ

に賛成。 冷静に言えば、ヒトラーもヒロヒトも東条も民族の英雄(代表者)であったことは間違いない。したがってその死を悼むのは人間的に間違った行為ではない。 しかし、小泉氏の靖国参拝は政治的行為である。戦後日本は「反省」の上に成立した国家であり…

イザナギかイザナキか

イザナギかイザナキか、ふと気になったので、西宮さんの神名釈義(新潮古典集成)をみると「・・・「き」が清音であることが分かる」とあったので、今回「イザナキ」に直してみた。*1 hatenaではイザナミはキーワードだが、イザナキorナギはない。 *1:岩波文…

古事記の神 (間のあいた続き)

えーと、一ヶ月ほど前、古事記の1番から17番までの神の名を掲げました。 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20050421#p1 それ以後も宣長『古事記伝』を読もうとはしているのですが、遅々として進まず、まだ(2)のp44です。古事記の最初で有名なエピソード…

天地の始は今日を始めとする理なり。 北畠親房『神皇正統紀』p83(岩波日本古典文学大系)

「存在」っていったい何?

存在とは、being,Sein,etre,esse(アクサン省略)であり、「あること」である 。だがそれでは何のことか分からない。 「その本性が存在するとしか考えられないもの」からスピノザの『エチカ』は始まっている。「(あるものが)あるかないか」は単純な問題で…

へにこそ死なめ

大君のへにこそ死なめ昭和の日 風谷 蛍 (朝日新聞・朝日川柳 050519)

靖国問題

小泉首相は靖国に平和を祈りに行くそうだが、冗談ぽい。靖国参拝のおかげで日本は永遠に米国の属国だというのに。イラク占領への加担が大東亜の大義に反さないとでも言うつもりか。先日(5/15)の朝日新聞に、高橋哲哉『靖国問題』ちくま新書の書評が出…

反普遍を求める日本

ハイネの生を受けた社会は、フランス革命の影響の強かった19世紀初頭の十年間においてすら、スピノザの十七世紀オランダの社会よりも遙かに遅れていたのである。*1 で二十一世紀の日本はどうかというと、スピノザの社会より遅れているとも言える。近代を通…

スピノザ〜儒教

でぐぐって見たら、こんなのがあった。メモしておこう。 そしてまたここで、筆者が比較社会思想研究の恒例として汎神論と多元的民主主義思想を兼ね備えたスピノザを挙げたことに対して、サンデル、テイラー両氏とも、スピノザが東西思想の架け橋となりうる哲…

難しい問題とは思わなかったのに!

ええと別にそれほど難しい問題では無かろうとは思いながら、日曜日から解けずに(文章にできずに)いました。 正しい答えを与える(に違いない)二つのフォーム(テンプテートといった方がよいのか)がある。なぜその二つが同値になるのかを説明せよ、という…

(削除予定)メモ

旧い計算式A4をaとします。 a=+D3+C3 D3=+A3-B3-C2 なので、 a=A3-B3-C2+C3 です。 新しい計算式A4をaaとします。 aa=+B3 A3=B3*2+C3 ですから a=B3*2+C3-B3-C2+C3=B3+C3*2-C2 になり aとaaの差 a-aa=C3*2-C2 になる、と思いましたが、ここが間違いです…

確かに一致はする

上のエクセルの式で A4に a=+D3+C3 と書きました。(a3-b3-c2+c3と同じ)これを、 A4に aa=+b3 に変えてから下にずっとコピーしても、C列の結果は変わりません。 1と0が並んでいますが、これを下から読むと 入力数字の2進法表示になります。 例:1…

地球の人口をこえて

http://d.hatena.ne.jp/dempax/20050512#p1 「10億人の小人」問題を解いてみた. → #9,2625,8177 が最後に残る. (野原) 1000億の場合、 62,561,046,529人目に成りますね。 1兆の場合、 350,732,558,337人目。 10兆の場合、 2,407,813,955,585人目。 百兆の…

たぶん合ってる?

恥ずかしながら、エクセルのフォーム(?)。A3に最初の人数を入れる。 G1に答えが出る。=SUM(G2:G14)を入れる。 G2に1を入れる。 B3に =INT(+A3/2) C3に =-B3*2+A3 D3に =+A3-B3-C2 E2に 1。E3に =+E2*2 F3に =+C3*E3 G3に =IF(D3=1,…

dempaxさんが考えてくださった

# dempax 『http://d.hatena.ne.jp/dempax/20050510 で≪1000人の小人≫問題を考えてみました. 御検討頂き度.』 (2005/05/10 23:56) dempaxさん どうもありがとうございます。 dempaxさんの解法の方が分かりやすくクールですね。 ところが、ガーン!答えが違う…

10人の場合

を考えてみよう。 数字は1〜10。すると、1巡目で偶数が消える。奇数は二進法では最小の桁が0。つまり答えは最小桁が1。1巡目の個数をF(1)=10とする。個数10を2で割る。10÷2=5余り0 g(1)=0 F(2)=0+5 2巡目は1,3,5…

8人の小人

こびと=小人って差別用語なのか、ATOKで出ないな。 8人の小人が輪になっていました。1〜8と番号が付いていると考えましょう。妖怪ミツハノメ*1が来て一人おきに止まります。止まるとその子は消滅してしまいます。またたくまに2,4,6,8番は消滅…

「存在様式の変革」とは?

松下昇は模索した。「自己が依拠してきた発想や存在の様式を変換する*1」ことを。「任意の位置ないし関係相互の間における発想や存在の様式の矛盾を止揚する原則を模索する*2」という明確なヴィジョンを持って。 「大学闘争は、たんに、虚偽にみちた大学の機…

更新履歴

http://members.at.infoseek.co.jp/noharra/ の更新履歴です。050503 2)indexファイル: 「掲示板についての原則」のテーブル化 3)indexファイル:「松下昇への接近」の案内文の最初「ここを開始してから2年以上経ち、惰性で継続しているという批判は免れが…

貧乏人の連休の過ごし方

子ども二人家族4人、ふだんは多いとも感じませんが家族旅行にでも行こうものなら4万円単位でお金は飛ぶように出ていくので行けるものではありません。まして連休は混んでるし。だからといってべったり家にいても普段と同じではあまりにも単調です。どこか…

<あなた>とは

まだ出現していない何かの媒介であり、その何かを共闘的に作り出していくための不可欠の条件である 松下昇の表現のあんぱん(違う)断片より。 http://members.at.infoseek.co.jp/noharra/sjo.html 索引序文