松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ブキメラ村の悲劇

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040930#p1 はてなダイアリー - 愛・蔵太の気ままな日記 の ■ 生徒会誌に掲載したかったテキストで揉めている元先生の話 というのを読んだ。 その問題自体初めて知ったのだが、高校の生徒会誌の編集権は生徒会にあり校長…

小さな神たち

記紀で興味深いのは、理解できないような異様な音のつながりをもつ言葉(神の名前など)たちである。神話体系としては主神が誰でそれに次ぐものが誰なのかというヒエラルキーが不分明だ、と指摘できる。 古事記の最初の神々を木村紀子氏の整理により記してみ…

天のウズメの胸乳

むかし、神が天から下ってこようとした時、天のやちまたに一人の異形の地神*1が居た。何ものだと従の神に聞かせようとしたが、皆位負けして問えない。天のうず女に命が下る。「天のうず女*2、すなわちその胸乳を露わにかきいでて、裳帯(もひも)を臍の下に…

家族なしには主体になれない(2)

http://d.hatena.ne.jp/strictk/20040923 はてなダイアリー - strictkの日記 で、野原9/23に触れていただいた。 以下長くなったが、応答というより言い訳です。☆☆ はじめに strictkさんの全体のタイトルが「家族以外にも子供を育てる自由を。」である。…

現在のイスラエル国家に敵対することに遠慮はいらない、

なぜならそれは反ユダヤ主義ではないから。 http://d.hatena.ne.jp/takapapa/20040924#p3 はてなダイアリー - 【ねこまたぎ通信】からそのままコピペします。感謝。 バグダッド住民の第1の敵はイスラエル 世論調査 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id…

家族なしには主体になれない

(1) http://d.hatena.ne.jp/noharra/20040905 に対する、 hippieさんのだいぶ前のコメントに返事していませんでした(忘れていたわけではないのだが)。hippieさんは岡野氏の「「家族」は、わたしたちが自分を生き抜くために、「とりあえず」は自分の欲望…

モルデハイ・バヌヌ

オノ・ヨーコがジャーナリストのシーモア・ハーシュとイスラエルの核の内部告発者のモルデハイ・バヌヌに平和助成金を授与した。(ニューヨーク)

女童べの言葉

本居宣長『石上私淑言(いそのかみのささめごと)』を新潮古典文学集成isbn:410620360XC0310 で読んだ。この全集は文章の半分くらいに現代語訳でふりがながふってあり、現代語訳を読みながら原文を読んだ気持ちだけは味わえるという私にとってはありがたい本…

泥としての子供の擁護

http://barairo.net/ のhippieさんの下記の文章に http://barairo.net/UStour2004/archives/000031.html 次の通り、コメントを付けました。 hippieさま 日比野さんのパレスチナ関係の講演とかを、1、2回聴きに行ったことのある野原燐(ハンドルネーム)(…

死刑を望むのは甘えではないか

1.グアンタナモの収容者を米軍は即時解放せよ。 参考 http://www.asyura2.com/0406/war58/msg/991.html2.さて宅間某(宅間守氏)に対し、死刑が執行されたそうです。 わたしは死刑廃止論です。肉親とかが殺されたら犯人を憎悪するのは当然だと思う。だが…

新しいものを認識する

私たちの思考において本質的なことは、新しい素材を古い範型のうちへと組み入れるはたらき(=プロクルステスの鉄床)、新しいものを同等のものにでっちあげるはたらきである。(ニーチェ)*1 「抑(そもそ)も意(こころ)と事(こと)と言(ことば)とは、…

漢字の数

当用漢字というものは、1946年内閣から告示された1850字をいう(らしい)。今小学校では約千字習う、残りは中学で覚えなさいということか。ところで外国ではどうかというと、と中国と台湾はほぼ同じで、小学校約2500字、中学校約1000字である。台湾の方が漢…

スーダン・ダルフールの悲劇

わたしはチェチェンに対して無知だ、と先日書いたがダルフールについてはそれ以下だ。 極東ブログさんがスーダン問題について発言されており、スーダン・ダルフール危機の情報を共有していくためにWikiを作成されたことを(たぶん昨日)知った。 http://wiki…

イスラエルの存在の許容

イスラエルのシャロン首相がプーチン大統領に電話した、というニュースは興味深い。結局のところ21世紀初め世界*1が血なまぐさくなった原因を作ったのはこの二人とそれに対し宥和した私たち自身にある、というのが真実だ、と将来の歴史家は判断するでしょ…

チェチェンに対する無知

ジャーナリスト常岡浩介氏のブログの■2004/09/03 (金) 17:31:42 ザカエフ・インタヴューというところから引用する。 http://www2.diary.ne.jp/user/61383/ これまでチェチェンに関して日本で報道されてきたことは、わずかなフリーランサーの例外を除いて、こ…

象徴天皇制の終わり

(1) 9月号の『現代思想』(特集 家族とは何か)で関曠野氏が、「皇太子が言つたこと 一つの注釈」という文章を書いている。5月にあった皇太子発言については、わたしも http://d.hatena.ne.jp/noharra/20040511#p1 でふれました。関氏の文章の冒頭と結…

丁玲は書く

丁玲は(1904-1986)。生年は、日本で言えば佐多稲子や幸田文と同年、宮本百合子の5年後になります。 http://bluesky.osaka-gaidai.ac.jp/~aono/zjcidian/zuojia2/d/dingling/dingling.htm に自分で書いた略歴と紹介があります。それによると、2回投獄歴が…

丁玲を読んだきっかけ

残念なことに今年の4月に中帰連*1の山口光夫さんが亡くなった。彼のことはまた機会があったら書きたい。戦前の満州には多様な国籍を持つまた思想的にも右も左も色々な立場の人が混じり合って(大日本帝国による間接的支配は有りつつも)住んでいたといわれ…

古謝美佐子

古謝美佐子と夏川りみのデュエットをいまNHKでやっていたけどよかった。ただのメモでした。 (追記)9/2の番組を見てハテナに書いた人は私を含めて5人。そのうち下記二人は古謝美佐子さんに熱いオマージュをささげている(わたしも同感)。 http://d.…