松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

丁玲による農村革命報告(3)

『太陽は桑乾河を照す』(ハト書房)からの引用、第三弾。この上下本は図書館から借りたのだが、1951年発行で作りが粗末、紙が全体に茶色く変色し外側は焦げ茶色になってしまっている。乱暴にあつかったらすぐにも壊れそうだ。 さて今回は革命派のリーダー格…

三流学者ごときが

トランスカレッジさん経由ですが、加藤秀一研究室から引用しておきます。 http://www.meijigakuin.ac.jp/~katos/ ◆子どもたちが性を肯定的にとらえ、自分の身を守り、他者を尊重できるように――。こうした願いのもとに地道な工夫を積み重ねて行なわれてきた東…

丁玲による農村革命報告(2)

(1)さて、《太陽照在桑干河上》からもう一ヶ所引用する。だいたい長編小説から少しだけ引用するときは、前後関係や意図の説明とともにしなければ引用にならない。今回はこの小説を、歴史の一こまを伝えるものとして読んでみようとしています。北京の北百…

丁玲による農村革命報告(1)

(1) “这次该斗谁呢?说老实话,咱们也凭不了自个儿的恩仇去说话,咱们只能找庄户主大伙儿乐意的。他们不恨的人,你要斗也斗不起来,他们恨的人,咱们要包庇也包庇不来。”他把眼睛去睃了一下张正典。 “对,咱们是替老百姓办事么。”赵得禄也说了, http://g…

強制移住の補償

(1)今朝(8/21)の朝日新聞では、「ドイツ・ポーランドの強制移住者問題」が取り上げられている。第二次大戦の戦後処理でポーランド国境は大きく西に移動した。ドイツ人約1500万人がドイツやオーストリアに強制移住させられた。ドイツでは戦後、強制移住…

西表炭坑哀歌

http://www.qab.co.jp/kisya/vol25/vol25.html 田村記者の裏取材ノート (20050311追加)

西表における<石炭の発見>

三木健編著『西表炭坑写真集』(新装版)*1という本を買った。イリオモテと言えば、西表山猫、日本の南東の端にある秘境(沖縄県八重山群島の最大の島)。珊瑚礁で戯れるきれいな魚たちを身近に体験できる場所としても知られています。ですがそうしたイメー…

おもろさうし

中辺綾の天 君ぎや やぐめさす みとろ金 みおせや 雲辺綾の天 主が やぐめさす あふ雲の鎧は 積み上げて みおせや 精の精富に 積み直ちへ みおせや*1 美しい中空を歌った歌。 *1:日本思想体系・おもろさうしp196

外務省の事なかれ外交

今回とにかく野口氏は無事に帰って来れて良かった良かったというわけですが、そもそもの原因である、中国当局が脱北者の難民としての権利認めず発見すれば北朝鮮へ送還するという姿勢をとっていることについては全く変わっていません。そしてこれは難民問題…

ヘッダ

この頁のヘッダを変えました。 いままで、次のようでした。 中国政府は、野口孝行氏たちを直ちに釈放せよ!三月 桧森孝雄を追悼する わたしたち (参考) 去年の3月16日、ガザのラファで米国人のレイチェル・コリーさんがイスラエル軍に轢殺されました。 無断…

天ではなく神

高島元洋『山崎闇斎 日本朱子学と垂加神道』isbn:4831505439 は七百頁近い大著だ。図書館から借りてざっと斜めに読んだ。 要点をまとめることもできないが、少しだけノートしておこう。 え、この本は、第一部闇斎学と朱子学 第二部修養論 第三部垂加神道 と…

「対話概念を変換し…」

松下昇は、概念集5のp7「批評概念を変換し…」で次のようなことを言っています。 批評、とかいっても文学というものがあり批評というジャンルがどこかに存在するわけではない。 批評とは「任意の位置ないし関係相互の間における発想や存在の様式の矛盾を止揚…

ゴキブリ

暗い部屋に入ったら何かが素足をはい上がってきて悲鳴をあげたらゴキブリだった。1mほど離れた床の上で逃げないので、叩きつぶした。合掌。

岡真理さんのヒロシマ

今年のヒロシマにはファルージャからも男性が参加していると聞いたが、岡さんが通訳として付き添っていたらしい。今日「少女ヘジャル」*1というトルコのクルド映画の上映会がありそれに協賛する形で岡 真理氏と松浦範子氏の対談があった。その時に言っていた…

根源的なものにたいして受動的

高島氏の本からのノート。丸山真男は山崎闇斎のことを「あまりに敬虔な朱子学者」と呼んだそうですが、高島氏によれば、朱子学と闇斎学は全然違う、ということになります。*1 例えば「天地の間は唯理と気のみ。しこうして神なる者は、理の気に乗りて出入りす…

重慶〜〜〜ヒロシマ

今日は59年目の原爆記念日である。 朝日新聞の社説は、ヒロシマに並べて、ドレスデン、重慶などへの空爆を取り上げている。 「こうした無差別爆撃は、20世紀の戦争の非人道性のもっとも分かりやすい象徴となった。先例となったのは、スペイン内戦中の37…

不正に貫かれた単一支配

「彼らは、この運動を制御するのではなくて、この運動によって制御されているのである。」マルクス*1 商品に価値がある、そのことが主体にとってあたりまえとして受け止められることをマルクスは批判する。ある前提を受け入れることによって不定型なわたしは…

平等な教育 で良い

小学6年生の親としては中学校では英数国それぞれ、週5〜6時間はやってほしいなどと凡庸なことを思ったりもする今日この頃・・・『教育』広田照幸 岩波フロンティアisbn:4000270079 を図書館で見たので借りてみました。良い本でした。 朱子学のように普遍…

わたしの心身のうちにも神明は宿る

高島元洋『山崎闇斎 日本朱子学と垂加神道』isbn:4831505439 からちょっと引用して見よう。 しかし大雑把な言い方をすれば神道の歴史ば、共同体の個々の神々と、この限定を超えて普遍化する方向にある神観念との対立の歴史である。前者の神を共同体の「八百…