松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

からだうた

「からだうた」という歌がある。ある養護学校で作詞作曲されたものだ。 「あたま あたま あたまのしたにくびがあって かたがある かたからうで ひじ またうで てくびがあって てがあるよ むねにおっぱい おなかにおへそ おなかのしたにワギナ/ペニスだよ せ…

暴力と哲学

ある暴力は、国家あるいは世界の意志をここで実現するためには、Aという存在ではなくその否定が必要だとする論理によって肯定させる。私たちの世界は権力関係によって成立しており、権力関係の歪みが論理(哲学)を必要とする。哲学が嫌われるのは当然だ。

労働過程

労働過程は直接的欲望から生じる。労働過程の完成は、その社会的根拠、つまりその必然的欲望を満足させようとする人間の衝動に還元される。とヘーゲルは言っている。*1 世界が人としての自然な充足の上に乗っているという世界観が資本主義だった、かっては。…

落書き

「風、強力な流れ、強大な大洋が征服され開拓される。そういうものに遠慮しないこと−−個別的なものにすがりつく哀れな感傷性。」(ヘーゲル1805〜06年講義録欄外の書き込み)*1 哲学書に突然意味不明の詩的文章が出てきたので面白く思っただけ。えーと。たっ…

リヤカー

何も積んでいないリヤカーが交通事故に遭い、三つに分解する夢をみた。

派兵の根拠無し

小泉は「市評議会などの存在により治安は安定している」と衆議院本会議で述べた。が実際には、市評議会は24日に解散している。派兵は根拠を失ったので撤回すべきだ!!

見えないがそこにある民力

え。場違いな感じもするが、『漢文入門』岩波全書 という1957年刊行で今でも刊行中の本から引用しよう。 楚の荘王という人がいて、陳という国を伐(う)とうとして、スパイを派遣し調べさせた。帰ってきて曰く、「城郭高く、掘りは深く、蓄積がとても多い」…

労働

とにかく、精神現象学のポイントの一つは労働です。 ルカーチによれば、*1 労働の対象においては不変な自然の法則性が働いている。労働はその知識、その承認を基礎にしてのみ行われるし、また効果を持ちうる。 そして、対象は労働によって新しい形式を得る。…

曙と精神

この間まで必死にヘーゲル読んでたのだがというか“必死”ではなかった。わたしは<必死に>といった情念に価値を置くマイナーグループのなかに長く身を置いた(とも言える)が、どうも<必死>は苦手である。せいぜい安吾の“あちらこちら命がけ”くらいか。さ…

ヘーゲルとは

滝沢克己氏が、ヘーゲルの核心を簡明に語っている。 『現象学』の数年前に書かれた『キリスト教の精神とその運命』において ヘーゲルは出会った、ほかならぬ自己そのものの成立の根底、すなわち 真に無条件に実在する基体であり同時に主体である聖なるもの、…

カテゴリーについて、東亜とは

この日記システムは「はてなダイアリー」というのだが、文章をカテゴリー分け出来るようになっている。整理能力のないわたしはいい加減でまだ分けていないのもあるが、一応[中東][東亜][trad][idea][post]などと分けてみた。 パレスチナ問題やイラク戦争など…

イラク直接選挙でいいのでは?

酒井啓子さんの『イラク 戦争と占領』岩波新書新刊isbn4-00-430871-2を買った。普通の本屋の一番目立つところに沢山積んであった。良い本なので沢山売れるといいなと思います。さて、1/15日にも「イラクでは、スンニ派とシーア派は、ずーっと協調してや…

トム・ハンドールさんの長い死

2003/04/12 07:46に「Tom Hundallさんがイスラエル自衛隊に撃たれた。」として書いた http://bbs9.otd.co.jp/908725/bbs_plain?base=188&range=1 Hundallさんですが、長い植物人間状態の後、1月13日とうとう亡くなられたそうです。「トムはイスラエル軍の…

国家神道とアニミズムは矛盾する

宣長は神についてこう言っているらしい。 「かみとは、古の御典(みふみ)どもにも見えたる天地の諸々の神たちを始めて、其を祀れる社に坐す御霊(みたま)をも申し、又人はさらにも云はず、鳥獣木草のたぐい海山など、其の余(ほか)何にまれ、尋常ならずす…

(酔っぱらい)マンガ日記

職場の新年会で酔っぱらってしまった。というかわたしは弱いのに別に酒嫌いでもないから自制しない限り酔っぱらいます。人と会うのが苦手なので、人がいるところでは。 会合はすばやく終わり、わたしは一人で「マンガ喫茶」に行きました。マンガ喫茶とかもっ…

イラクはレバノン化するのか?(悲鳴)

自衛隊がイラクへ行くといっても何しにいくのかが今ひとつはっきりしないのが問題です。子供の使いじゃあるまいし行きますといって、運悪く死傷者が出るとなんのこっちゃではすまないですよね。ところで、相手の攻撃のことを「テロ」というのはもう止めるべ…

問答有用 と横田めぐみ

問答有用掲示板という所にも下記の「中国は」云々という文章を貼りました。 http://bbs2.otd.co.jp/mondou/bbs_plain?base=25165&range=1 関連表現(野原) http://bbs2.otd.co.jp/mondou/bbs_plain?base=25196&range=1 横田めぐみさんについてだが、彼女と…

Release the two NK defectors!

北朝鮮難民救援基金掲示板に、野口さんと二人の脱北者の早期解放(脱北者については強制送還しないよう求める)中国当局への嘆願書文(英語)の案が載っていました。 無精なわたしですが、今回はメールしてみました。コピペしただけだから、体力の消費はゼロ…

中国はUNHCRと協力し脱北者を難民として処遇せよ!

http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/topics040113.htm から (2)中国政府は長期拘束中の活動家を解放せよ! 北朝鮮難民救援基金は、難民の生命を助けようとして拘束され、実刑判決を受けた全てのNGOメンバーに解放の恩恵がもたらされることを期待する。…

それは愛ではなく

去年のノーベル賞受賞者J・M・クッツェーの土岐恒二訳『夷狄を待ちながら』が集英社文庫になったのでさっそく買ってみました。『夷狄を待ちながら』は大傑作です。*1みなさん本屋さんで手にとってみてください。異文明との接触を描くSFのようでもありス…

イラクの被拘束者

ところで、「テロ関与の疑いでグアンタナモ米海軍基地に収容している660人」はどうなった。彼らにも公開裁判を受ける権利を認めろ。公開裁判ができないのなら直ちに釈放せよ!旧聞ですが1月8日毎日新聞に下記のニュースがありました。 http://www12.mai…

全共闘の終末は何に転位したのか

http://d.hatena.ne.jp/mkimbara/20040111 で、mkimbaraさんが村上の 「たとえばアダム・スミスのモラル・センチメントのセンチメントなどというのは、ドイツ語に翻訳できない」などなどの発言を紹介していた。そこで、以下のコメントを付けた。 わたしも今…

何びとの血も流さずに

わたしは村上一郎の本を数冊持っている。だいたい30年近く前に買った物でそれ以来読み返していない。昨日キーワード「村上一郎」と「mkimbaraの読書録」を読んで、本を出して見た。1962年に書いた「ルソオの日に」という短文を読んだら、引用したくなった…

村上一郎はずっと前に死んでしまった

村上一郎という名前をテレビで聞く、何かの犯人らしい。それはそれで問題なのだろうが、私は別の村上一郎を思い出す。思い出したのは、最近北海(http://bbs9.otd.co.jp/908725/bbs_plain)で、山中智恵子の短歌を引用したのだが、わたしは山中のことを知ら…

ヘーゲルは終わり?(12日間)

やっと549頁終わりまで辿り着いた。読了とえいるようなものではないが。今日は10日、昨日(12日目)で終わったことになる。p140からあと410頁だから一日40頁で十日で終わろうとしたもので、ほぼ予定どおり。 ただ内容的には、前から知ってた、「主と奴」「…

吉本隆明について立岩氏が

次のように言っているのに共感しましたので引用します。 私は吉本隆明という人が言っていることの多くはわからないのだが、ただ、「「市民」にならねば」という強迫のないところ、基本的に政治は仕方がないからするものだという感じで捉えているところは、そ…

こいすちょう

今年の元旦で良かったことは、(親戚一同でトランプゲーム大貧民をしたこともありますが)、小学生の息子二人と一緒にはじめて百人一首をやったら、訳が分からないはずのそれを彼らがけっこう気に入ったみたいだったこと、でした。子供らは毎日モンスターや…

金の為か自分の為か?

えー正月だというのにヘーゲルとか読んでて淋しい奴だという自嘲にもめげず、四日目にして、やっと312ページまでたどり着きました!(「観察する理性」後半とばしたから)。これで後は240頁、40頁×6日分となります。 「C社会」は長谷川訳では「絶対的…